🐶😼診療費について〜内科編〜🙀🐶
こんにちわ、ダリア動物病院です。
毎日厳しい暑さが続きますね。毎年同じように思いますが、やはり「今年の夏は暑い」です。
飼主の皆様におかれましてはこまめな水分補給と暑さ対策、
ご家族のワンちゃんネコちゃんにおいてはエアコンの利用やお散歩面の管理、皮膚や胃腸疾患が
多くなる季節を鑑み体調管理の方をしっかりとお願いできれば幸いに存じます。
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当院の診療費について改めてご案内致します。
動物病院の診療費は皆様御存知の通り、「自由診療」といって病院ごとに価格が異なります。
私共のような一次診療病院(総合臨床科)は診療項目が星の数ほどあり、その全てについて
記載する事は難しいのですが、実際病院にかかる際「いくらぐらいかかるのだろうか」と
ご不安になることは想像に難くありません。
そのため、おおまかな所の診療費用をモデルケースを合わせて掲載してみることに致しましたので
参考にしていただければ幸いです。
◆診察料について
どのような症状にせよ、まずは問診(お話を伺うこと)と身体検査を行います。
身体検査には触診や聴診、視診など基本的なところが全て含まれます。
問診および身体検査から、追加で必要な検査が判明した場合、血液検査や糞便検査などの
別の検査に移行することになります。
ここまでの診察料はすべての患者様で一律「500円」となります。
◆検査費用について
血液検査や糞便検査、皮膚検査、眼科検査、画像検査といった沢山の検査があります。
病態により検査項目が多くなったり、同じ検査の中でも更に細分化された検査方法を
用いる必要がある場合があります。
ここでは幾つかのモデルケースで検査費用を呈示したいと思います。
①元気で食欲もあるが皮膚が痒く脱毛を起こしている幼犬の場合
診察の後、皮膚検査を追加で行うことになりました。
通常の皮膚検査(皮膚スタンプ標本を用いた染色検査)では明らかな原因は分からず、
毛根に感染する寄生虫の検査を更に追加で行い、毛包虫症の確定診断に至りました。
⇒ 皮膚スタンプ標本検査(皮膚スメア検査) 1000円
⇒ 抜毛検査(皮膚スクレーピング検査) 1500円
診察料500円と合わせ、合計3000円の費用となりました。
②元気や食欲が低下し、日に何度か嘔吐が見られるシニア猫の場合
診察時に脱水と腎臓の萎縮が認められたため、腎臓病を含めた複数の疾患を疑い、
広い範囲での血液検査を行いました。
⇒ 血液検査(フルスクリーニング検査) 採血料500円
血液検査料8000円
血液検査により腎機能不全が疑われたため、尿検査と腎臓の画像検査を行いました。
⇒ 尿検査(尿スティック検査+顕微鏡検査) 1500円
腎臓エコー検査 1500円
明らかな腎臓腫瘍などは見当たらず、猫の慢性腎不全の確定診断に至りました。
診察料500円と合わせ、合計11000円の費用となりました。
③元気は元気だが、なんとなく体調が悪いような気がする成犬の場合
診察では明らかな異常は認められず、念の為簡易的な血液検査を行う事となりました。
また、偶発的にお腹の皮膚に2cm大のやわらかい出来物が見つかったため、
出来物の由来を確かめる細胞診(注射器で細胞を採取し顕微鏡で検査すること)を行いました。
⇒ 血液検査(一般スクリーニング検査) 採血料500円
血液検査料5500円
⇒ 腹部皮膚腫瘤の細胞診 細胞診検査2500円
血液検査では異常は認められず、腫瘤病変は脂肪のかたまり(良性脂肪腫)と診断され、
経過観察を行う事となりました。
診察料500円と合わせ、合計9000円の費用となりました。
例えば最後の子の場合、費用的に血液検査は今回はしないでおきたい、という希望があれば
血液検査費用がなくなり合計3000円の費用となります。
お腹の皮膚腫瘤の検査も、「大きくなったら」検査しようということにする場合、
細胞診費用がなくなり、診察料500円のみでの経過観察となります。
◆薬の費用について
お薬の費用はおおまかに「処方料」と「薬剤料」に分類されます。
★「処方料」
疾患に適応した薬剤を処方する事に対する費用と、分包したり液体にしたりする調剤料、
そして「処方箋(薬の名前・用量・主作用/副作用の注意事項などヒトと同じようなもの)」
の費用が全て含まれております。
こちらは一律1日100円で計算しておりますが、後述する「薬剤料」が高くなりがちな
大型犬の子では一律1日50円と割引となります。
★「薬剤料」
お薬の薬価に応じた費用です。
出来る限り費用を抑えるため、人体用医薬品およびジェネリック医薬品を数多く採用して
おります。ただし、動物用医薬品が選択し得る場合には極力そちらを採用するよう心がけて
います。お薬の費用の点で、動物用医薬品から人体用医薬品に切り替えたい、といった
ご相談はいつでもお受けしております。こちらは明確なルーリングが定まっていない関係上、
担当獣医師の知識や過去の経験から正直な所をお伝えするようにしています。
また、薬剤料が高くなりがちな大型犬(例えば小型犬が1錠100円のところ、大型犬
では4錠飲む場合400円になってしまう)の子達や、常にお薬を飲むことになってしまった
慢性疾患の子達の薬の費用に配慮する必要を感じておりますので、場合により薬剤料を
割引いて計算する事があります(明細上、薬の名称の前に◆が記載されています)。
お薬の費用が最も病院によりバラツキがある印象がありますが、いままでの勤務経験から
当院の費用は高くもなく、かといって過剰に安いわけでもない、かと分析しています。
使用する薬剤によって薬の費用は本当にまちまちなので、あくまでも1つの目安になってしまいますが、
だいたい1週間で小型犬/猫1000円〜、中型犬1500円〜、大型犬2000円〜
くらいが平均的と思います。ヒトは国民皆保険制度下で1週間4〜500円ぐらいの費用感
なので、大体同じくらいの費用がかかる計算になっていると思っています。
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簡単にではありますが、少し診療費のご案内をさせていただきました。
診療中もできるだけ費用のお話をしながら検査や治療を進めていくよう努力しておりますが、
費用についてのご相談や、代替案がないかどうかなど、ご不安なことや疑問点がございましたら
お気軽に担当医までお話いただければと思います。既に当院にかかっていらっしゃる飼主様は
ご承知かと思いますが、当院はどんな事でも気軽に相談出来る病院でありたいと常に考えて
おりますので、気兼ねなくご相談下さいね。